自分勝手なエンタメ日記

ドラマ・映画・役者さん・音楽に関する独り言

『破獄』

テレビ東京開局記念日 ドラマ特別企画

『破獄』

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原作 吉村昭『破獄』

脚本 池端俊策

監督 深川栄洋
出演 ビートたけし 山田孝之 勝村政信

   中村蒼 池内博之 橋爪功 松重豊

   満島ひかり 吉田羊 寺島進

   渡辺いっけい 等(敬称略)

看守の浦田は情に厚く功績のある人物。

佐久間は破獄を繰り返す無期懲役の囚人。

その二人の奇妙な心の交流。そして二人の立場の違いゆえの闘い。

何とか破獄を阻止し、刑期を全うして家族の元に帰ってほしいと願う浦田。

自由を求め破獄しようとする佐久間。

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 そもそも罪を犯す一因になったのは、愛した女郎を身請けして自由にさせるために借金したためだ。

佐久間は浦田の元から脱走したが戦後また罪を犯して浦田と再会、死刑判決が下され再び脱走。

最終的には逃げることに疲れてしまった佐久間。最初は自由になりたかった。繰り返すうちに自分でも分からなくなってきたのだろう。どうしたら家に帰れるのか。

府中刑務所に移送することを浦田が提案し、移送途中で佐久間の誕生日を林檎で祝う。佐久間が林檎を手に自分の家を見つめながら涙を流すシーンは秀逸だ。

浦田も退官し東京に住む。もしかしたら近くに佐久間を置いておきたかったのかもしれない......などと勘ぐってしまった。

佐久間は模範囚として服役し仮出所。家に帰ることができたのだろうか。最愛の妻と子に会えたのだろうか。

人は帰るところがほしい。そしてそこに帰りたい。望郷の思いと職務や義務の間で葛藤するなんてことは、別のシチュエーションでもあり得ることだ。そんなことを考えてしまった。
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 秀逸な作品。映像も美術も素晴らしい。そして役者の熱量と覚悟が素晴らしいドラマだった。有難うテレビ東京さん!