自分勝手なエンタメ日記

ドラマ・映画・役者さん・音楽に関する独り言

🎥『ペコロスの母に会いに行く』🎬

2013年公開

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監督 森崎泉

原作 岡野雄一(漫画家)

出演 赤木春恵 岩松了 原田貴和子 加瀬亮

   竹中直人 温水洋一 大和田健介

   原田知世 等(敬称略)

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長崎で生まれ育った雄一。彼の特徴は小さな玉ねぎ(ペコロス)のようなハゲ頭。団塊世代のサラリーマンだが、しょっしゅう仕事をサボっては漫画を描いたり音楽活動をしていた。

彼には認知症の母がいた。父を亡くしてから認知症を発症。迷子になったり、詐欺にあいそうになったり、汚れたままの下着をタンスにしまったりする母。長崎では坂の上に家があるため、家まで車で上れない。そのため坂の下に駐車場を借りる。雄一の帰りをひたすら待つ様子が淋しい。

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雄一は思いきって介護施設に預けることにした。雄一は離婚しており、息子がいて、家族3人しかいないのだ。

帽子を被っていると息子だと気づいてくれない母。帽子をとるとハゲ頭をなでながら「ゆういち」と名を呼ぶ母。竹中直人演じる彼は介護施設に預けている母に自分を認知してもらえないでいる。温水洋一も含めた三人のシーンがおもしろい。

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 さて、入所してからというもの、苦労した子供時代、原爆が落とされたころ長崎に行っていた親友ちえの消息不明と妹の死。酒飲みで給料を酒代にしてしまう夫との苦しい生活。そんな過去に思いを馳せる母。

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ランタンフェスティバルに出掛けた、母、雄一、そして雄一の息子まさき。
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母を見ると、亡くなった大切な人たちと一緒に幸せそうな笑顔で眼鏡橋の上にいた。

「ボケるのも悪くなかね」

 

長崎ならではの風景と人情、家族の愛と、人生というものの重さを感じた作品。

暗そうで暗くない、大笑いするほどでもない、だけどほっこり。

 

追記: 私が長崎を離れる頃にロケで撮影していた作品のため、私的感情が入っている。長崎は優しい街だった。路面電車に乗ると、隣のおばちゃんやおじちゃんと世間話をしたり、道を歩いているとどう見ても90を越えてそうなおじいちゃんが幼い我が子に飴ちゃんをくれたりしたものだ。

眼鏡橋は何度も行っている。ランタン祭り、おくんち、和と洋と華が混ざりあう街だ。