📺言葉の力

NHKドラマ10
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今週も心温まる優しいお話。白川さん(高橋克典)が認知症のお母さんが亡くなった父からの手紙を待っているので、鳩子(多部未華子)に代書を依頼する回。

母親の介護を妻に任せきりにして離婚にいたり、一人では仕事とか以後の両立ができず、行き詰まっていた時に鳩子の祖母(倍賞美津子)に甘酒を飲ませてもらった思い出を語る。
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海外を飛び回っていた白川の父は母にこまめに葉書や手紙を送っていた。愛の書簡だ。「愛するチーちゃんへ」「世界でいちばんチーちゃんを愛するボクより」という言葉が、白川の母が愛する夫を待つ原動力になっていたのだろう。

なかなか書けない鳩子はバーバラ夫人(江波杏子)たちに七福神巡りに誘われる。「煮詰まっても焦げるだけよ」粋な誘い方!

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鳩子は町の人々を見る。寄り添って歩く老夫婦の後ろ姿が頭から離れない。そしてお昼を食べているときの男爵(奥田瑛二)の言葉。

「夫婦、どちらかが先に逝くときは、相手が元気で長生きするように、先に逝く者は自分の命を託していくんだ。遺された者は、笑いながら生きていく責任がある」

鳩子は居ても立ってもいられずお昼を放り出して手紙を書き始める。

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 なんて素敵な手紙なんだろう。これを読みながら涙を流す白川。「ずっと私のこと見ていてくれてるのね」と嬉しそうに手紙を胸にする母。愛する人と生きている事を感じることができたのだろう。

言葉にはすごい力がある。愛ってすごい力がある。人情とか想いとか優しさとか、見えないものの大きな力を感じる。

原作の小川糸さんの心がきっと愛で溢れているんだろうな。そしてそれを大切に映像化するNHKさんもスタッフさんも役者さんも素晴らしいな。疲れた週末のオアシス的ドラマだ。